滅菌カメラハウジング

AC-Camとは?

AC-Cam (Autoclavable Camera)は、手術撮影用に開発された、高圧蒸気滅菌可能なカメラハウジングです。

手術所見の記録用として、手術中に写真撮影することはよくありますが、現在のところ内視鏡や腹腔鏡など以外に「手術撮影用」として販売されているカメラはありません。そのため、手術中の写真撮影は通常、市販のデジタルカメラを用いて撮影されます。しかしながら、このような一般のデジタルカメラは医療用製品ではないので、滅菌することができません(滅菌すると壊れてしまいます)。手術部位を詳細に撮影するためには、マクロ撮影(接写)が重要となりますが、衛生管理上の懸念(術中感染のリスク)があるために、滅菌されていないカメラを手術部位に近づけて撮影することはできません。

このような問題点を解決するためには、滅菌可能な手術撮影用のカメラが必要であり、このような経緯からAC-Camが開発されました。

AC-Camを利用すれば、衛生管理に配慮したマクロ撮影が可能となるだけでなく、術者本人が写真撮影することも可能となります。術者自らがカメラを構え、自由に構図や露出を調整しながら撮影することが可能となるため、思い通りの高画質な写真を撮影することができます。